(shige hattori / PIXTA)

栄養士・高敏敏おすすめ「炒めて食べると体に良いもの」15種

新鮮なサラダにするとおいしい食べ物も、もちろんあります。しかし一方、脂溶性ビタミンが含まれているため、油を適量加えて炒めたほうが消化吸収に優れ、体に良いものもあります。炒めて調理したほうが、たくさんの量の野菜を食べることができます。

台湾で人気の栄養士、高敏敏さんが「炒めて食べたいもの」15種を、ご紹介します。

この15種類「炒めると栄養価がアップしますよ」

カロテンのように脂溶性の栄養素は、適量の油脂と一緒に調理すると栄養がよく引き出され、体のカロテン吸収率が上がります。一般的に、色が濃い野菜ほどβ(ベータ)カロテンが豊富に含まれています。

以下は、15種類の一般的な食材について、100gあたりに含まれるβカロテンの量です。

1、ニンジン:11274μg(単位:マイクログラム)

2、サツマイモ:285μg

3、ホウレンソウ:3698μg

4、カボチャ:1981μg

5、ピーマン(青、赤、黄):269μg、1072μg、1231μg

6、ロメインレタス:1166μg

7、大型トマト:1015μg

8、ブロッコリー:359μg

9、クコ:201μg

10、海苔(のり):154μg

11、キュウリ:139μg

12、トウモロコシ:106μg

13、結球レタス:64μg

14、紫キャベツ:14μg

15、ナス:6μg

 

「良い素材」に「適した調理法」が理想的!

1日のうちで、食事から摂取したいビタミンAは、βカロテンに換算すると男性で3600μg、女性で3000μgです。

摂取されて体内に入ったカロテンはビタミンAに変換され、視力を保護し、皮膚と粘膜組織の健康を強化します。また、免疫力を高め、骨や歯の発育を促進するとともに、心臓血管の疾患、および各種がんを予防します。

これほど素晴らしい栄養素であるカロテンを、もっと効果的に食べるために、ニンジンやキュウリ、レタスなど、「サラダによく使われる野菜」を炒めて食べる献立も考えてみませんか。

バランスのとれた栄養摂取には新鮮な食材選びのほか、調理方法も重要です。素材に合った最適な調理法によって、栄養の吸収率も格段にアップします。

(文・高敏敏/翻訳編集・鳥飼聡)

関連記事
寿命が延びても晩年の健康リスクが増えるベビーブーマー世代。肥満や慢性疾患が生活の質や政策に与える影響について解説します。
長時間座りがちな現代人にぴったり!30代から始められる簡単エクササイズで姿勢改善や筋力アップを目指し、健康な体作りをサポートします。
秋の味覚で心臓を健康に保つ!かぼちゃやりんご、サツマイモなど、心臓を守る栄養満点の果物や野菜を詳しくご紹介します。
腸や肺にある「粘液」の役割に注目し、病原体から体を守る防御メカニズムを解説。健康維持に必要な食生活のポイントもご紹介します。
子供のメンタルヘルスが肥満予防に影響することを示した最新研究。心理的健康が健やかな体重管理にどのように役立つか、その重要性を考察します。