11月8日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響で閉鎖していたメキシコと米国の国境が20カ月ぶりに再開された。写真はテキサス州エルパソで、再会を喜ぶ親子(2021年 ロイター/Jose Luis Gonzalez)

米とメキシコの国境、20カ月ぶりに再開 越境者想定下回る

[ティフアナ/シウダードファレス(メキシコ) 8日 ロイター] – 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響で閉鎖していたメキシコと米国の国境が8日、20カ月ぶりに再開された。ただ越境する人は予想されていたほど多くなく、国境付近で交通渋滞などの混乱はみられなかった。

米国との国境沿いにあるメキシコのティフアナの交通当局によると、メキシコとサンディエゴとの間の交通量は予想よりも35%ほど少なかった。

ティフアナでは7日、数百台の車が何キロもの列を作っていたため、国境再開で大きな混乱が生じるとの懸念が高まっていた。

米テキサス州エルパソの対岸の町、メキシコのシウダードファレスでは8日早朝、約20人の人が列を作り、その後国境を越え家族との再会を喜んだ。

米国とメキシコでは、新型コロナのワクチンに関する規則が異なる。中国の康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス)製ワクチンや、ロシア製ワクチン「スプートニクV」など、世界保健機関(WHO)の承認を受けていないワクチンを接種した人はすぐに米国に入国できないこともある。

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