11月9日、台湾の国防部(国防省)は、2年に1度発表する報告書で、中国の人民解放軍は台湾の主要な港や空港を封鎖する能力があると指摘し、中国がもたらす重大な軍事的脅威への警戒を示した。写真は台湾の台中での同国軍事演習。昨年7月撮影(2021年 ロイター/Ann Wang)

中国人民解放軍、台湾の主要港や空港封鎖する能力=台湾国防部

[台北 9日 ロイター] – 台湾の国防部(国防省)は9日、2年に1度発表する報告書で、中国の人民解放軍は台湾の主要な港や空港を封鎖する能力があると指摘し、中国がもたらす重大な軍事的脅威への警戒を示した。

中国は、台湾の領空付近に戦闘機を飛ばすなどして台湾周辺で軍事活動を活発化させている。

国防部は中国がいわゆる「グレーゾーン」作戦を開始したとし、昨年9月から今年8月末までに南西部の防空識別圏に中国の戦闘機が554回侵入したと指摘した。

ロイターは昨年、中国はこの戦略で台湾を疲弊させて抑え込むことを目指しているとの軍事専門家の見方を報じた。

国防部は、人民解放軍が2035年までに軍の近代化を完了させて台湾に対する作戦で優位性を確保することを目指していると指摘。「現在、人民解放軍は、台湾の重要な港や空港、航空路を封鎖し、海と空の連絡ルートを遮断し、軍事物資や物流資源の流れに影響を与えることができる」との見方を示した。

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