12月14日、台湾の呉ショウ燮(ジョセフ・ウー)外交部長(写真)は、中米ニカラグアが台湾との断交を先週決定したことについて、米国が主催した「民主主義サミット」から排除された中国が台湾と外交関係のある国を意図的に狙った行動の結果だとする認識を示した。台北で8日撮影(2021年 ロイター/Fabian Hamacher)

ニカラグア断交、民主サミットに合わせ中国が意図=台湾外交部長

[台北 14日 ロイター] – 台湾の呉ショウ燮ジョセフ・ウー)外交部長(外相)は14日、中米ニカラグアが台湾との断交を先週決定したことについて、米国が主催した「民主主義サミット」から排除された中国が台湾と外交関係のある国を意図的に狙った行動の結果だとする認識を示した。

ニカラグアの外務省は9日、台湾との外交関係を断ち、再び中国と国交を結んだと発表した。折しもバイデン政権が「民主主義サミット」を開く中、「米国の裏庭」で中国と関係強化する動きが起こり、政権にとっては痛手だ。

呉氏は地域の安全保障に関するフォーラムの合間に記者団に対し、「民主主義国が民主主義サミットを開催した際、中国が排除され、中国が標的となったため、中国はこの機会を選んでわれわれの国交樹立国を標的にしようとした」と指摘。「外交上の同盟国を失うことはわれわれにとって非常につらいことだ」と語った。

関連記事
最近、バルト海にある二本の重要な海底ケーブルが損壊し、ドイツ、スウェーデン、フィンランド、リトアニアの四か国が […]
米国議会は中国の最恵国待遇の取り消しを提案。AI技術競争において優位を目指す「AIマンハッタン計画」も始動。中国経済への影響が注目される
トランプ次期大統領は緊急事態宣言を準備し、不法移民の強制送還計画を発表した。計画では特に中国籍の兵役年齢の男性を優先している
米司法省は最近、IR事業をめぐり日本の政府関係者に賄賂を渡すよう指示して、中国企業のCEOを海外腐敗行為防止法違反の容疑で起訴した。
豪州初の女性宇宙飛行士ベネル=ペッグ氏は、シドニーの会議で「宇宙には地球上の砂浜の砂粒に例えるほどの恒星があり、生命の存在は確実だ」と語り、太陽系内外での地球外生命探査の可能性に期待を寄せた。「宇宙での発見は生命の理解を深める貴重な手がかりになる」と強調。