ギザの3大ピラミッドは、オリオン座の腰帯にあたる三つ星の並びによく似ていると言われています。写真は3大ピラミッドです。(空  / PIXTA)
ギザの3大ピラミッドは、オリオン座の腰帯にあたる三つ星の並びによく似ていると言われています。写真は3大ピラミッドです。(空  / PIXTA)

世界中のピラミッド(32)エジプト ギザ(2)

メンカウラー王のピラミッド

ファラオ・カフラーの継承者であるメンカウラー(Menkhaure)もギザでピラミッドを建てました。他の2基より小さいこのピラミッドは第4王朝が衰えている頃(紀元前2600年頃)に建てられました。底辺の長さは105メートルしかなく、高さも66メートルで、実際の体積も他の2基のピラミッドの約8分の1しかありません。

メンカウラー王のピラミッドの基壇は赤色の玄武岩に覆われて、その硬度から鉄器でも傷つけることができず、また、岩石と岩石の間の隙間が見事に密着しており、一体のように見えます。このピラミッドに使われた石材は23-26万個と言われ、表面は荒く、内部の構造も比較的に乱れていることから、慌てて建設されたのではないかと推測されています。

このピラミッドの入り口は北側にあり、地面から少し離れています。中の通路は26度下降し、地下の玄室までつながっています。通路の天井は低く、腰を曲げながら進むことになります。

ギザのピラミッドの構造と伝説

ギザの砂漠にある、3基のピラミッドはオリオン座の腰帯にあたる三つ星(The Belt of Orion)の順に配列していると言われ、実際、ナイル川を天の川に見立てると、確かに3基のピラミッドは三つ星の位置とほぼ一致しています。このことから、古代エジプト人にとってオリオン座は特別な意義があったのでしょう。

(つづく)

――正見ネットより転載

(作者・意文/翻訳編集・天野秀)

関連記事
日本料理が「水の料理」と呼ばれる理由と、五行思想に基づく食文化の調和の重要性について解説。肝木を整え、脾胃を守る食事法を学びましょう。
夜間の人工光とPM2.5による大気汚染が、子どもの甲状腺がんリスクを高めることが研究で判明。日本の都市環境も例外ではありません。
超加工食品を多く摂る人は、不眠リスクが53%も高まる?睡眠ホルモンを妨げる仕組みや栄養不足との関係、改善のために今日からできる食事の工夫を解説。
クッション性の高い靴は一見快適ですが、長時間履き続けることで足の感覚が鈍り、怪我や認知機能の低下リスクも。専門家が語る、靴選びの落とし穴と対策とは。
5月5日の「こどもの日」と中国の「端午節」は共通の歴史と五行のエネルギーに基づく行事です。自然の力を活かして、家族で健康と成長を祈る方法を学びましょう。