米ホワイトハウスは26日、米国がこれまでに約4億回分の新型コロナウイルスワクチンを海外に提供したと明らかにした。低所得国に12億回分を提供すると表明した政策の一環。写真は2020年12月、ミシガン州ポーテージで撮影(2022年 代表撮影)

米、112カ国に4億回分のコロナワクチン提供完了=ホワイトハウス

[ワシントン 26日 ロイター] – 米ホワイトハウスは26日、米国がこれまでに約4億回分の新型コロナウイルスワクチンを海外に提供したと明らかにした。低所得国に12億回分を提供すると表明した政策の一環。

新型コロナ対策調整官を務めるジェフ・ザイエンツ氏は「きょう、われわれの世界的支援の取り組みは4億回の節目に到達した。112カ国に、無償・無条件で提供した」と語った。

CNNがホワイトハウス当局者の発言としてこの日伝えたところによると、最新の提供分としては、ファイザーとビオンテック開発のワクチン320万回分をバングラデシュに、470万回分をパキスタンに供与するなどした。

米政府は先に、ワクチン共有の国際スキーム「COVAX(コバックス)」に5億回分を追加供与すると表明。供与計画が12億回に拡大した。最新の便は今月にも出荷されるという。

世界の医療専門家らは、貧困国をコロナ禍から保護するには少なくとも50億─60億回分が必要とみている。

コバックスは144カ国に10億回分以上を提供しており、2022年半ばまでにワクチン接種率70%を目指している。

医療専門家らは、ワクチンへのアクセス改善に対する富裕国の努力不足を指摘。特に米国は、世界の大半の人が1回目の接種を受けられていない中で2回目まで完了した人に3回目の追加接種(ブースター接種)を行っていると名指しで批判されている。

ザイエンツ氏は、「わが国は、他のあらゆる国の4倍を世界に無償提供している」と反論した。

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