2月8日、カナダで新型コロナウイルスワクチン接種義務化に抗議するトラック運転手らによる抗議デモが長期化する中、米・カナダ間の主要陸路の通行が一部遮断される状況が続いている。写真は1月10日、米ニューヨーク州バッファローにあるカナダと米国を結ぶ橋を通行するトラック(2022年 ロイター/Hyungwon Kang)

米カナダ主要陸路の遮断続く、ワクチン義務化抗議デモで

[オタワ 8日 ロイター] – カナダで新型コロナウイルスワクチン接種義務化に抗議するトラック運転手らによる抗議デモが長期化する中、米・カナダ間の主要陸路の通行が8日も一部遮断されている。

トラック運転手らは7日夜、車列を組んで、北米の越境地点で最も交通量が多い米デトロイトと加オンタリオ州ウィンザーを結ぶアンバサダー橋の通行を遮断。カナダ国境当局は8日、橋が双方向とも閉鎖されているとしていたものの、警察はその後ツイッターへの投稿で、米国行きの車線の交通は開放されたと明らかにした。

アンバサダー橋は1日に約8000台のトラックが米・カナダ間を往来し、物流面の主要な交通拠点となっている。

1月終盤から続く抗議デモの影響で、カナダの首都オタワはまひ状態にあり、6日には混乱解消に向け非常事態宣言が発令された。

コロナ感染で隔離中だったカナダのトルドー首相は7日、デモが始まってから初めて公の場に姿を見せ、抗議デモが「カナダの経済や民主主義、国民の日常生活を封じ込めようとしている」と非難。「やめさせなければならない」と訴えた。

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