ドクダミから抽出したエキスが、新型コロナウイルスの病原性に対抗できる可能性があります。(Shutterstock)

秘策は手中にあり「4種の天然成分がウイルスを抑える」

『中華予防医学雑誌(Chinese Journal of Preventive Medicine)』に発表された論文によると、新型コロナウイルス(中共ウイルス)の病原性は、SARSコロナウイルスのそれよりも実際には低いことが示されています。

このことは、ある種の天然物質が、新型コロナウイルスの抑制に効果がある可能性を示唆しています。

そこで以下は、コロナウイルスを抑制することが確認されている、自然由来の物質についての情報です。

1、甘草(カンゾウ)

グリチルリチンは、甘草の根に存在する有効成分です。

研究によると、グリチルリチンはSARSコロナウイルスの複製(コピー)を効果的に抑制できることが分かっています。

コロナウイルス複製の初期段階であれば、グリチルリチンの使用は、より効果的であることが推測されます。

甘草の根に含まれるグリチルリチンは、SARSコロナウイルスの複製を効果的に抑制できることが分かっています。(shutterstock)

2、フラボノイド

コロナウイルスのメインプロテアーゼの活性の高さは、コロナウイルスが細胞内で繁殖する速度の重要な要素です。

ある研究では、フラボノイドがコロナウイルスのプロテアーゼ活性を直接阻害し、ウイルスの拡散を弱めることが示されています。

3、ドクダミ

香港中文大学薬学院などの研究によると、ドクダミ成分の抽出液には、SARSコロナウイルスに対する著しい抗ウイルス活性があることが分かりました。

同研究は、この植物がウイルスに対抗する免疫力を調整する機能を持つ可能性を示唆しています。

4、漢方薬

漢方薬は、しばしばSARS患者を治療する補助手段として使用されてきました。

西洋医学が主流である現代の医療現場では、漢方薬は補助的療法ではありますが、これまでの経験および実績から、漢方薬は、呼吸器感染症の治療や予防に効果があることが示されています。

(文・Sophia Ruiz/翻訳編集・鳥飼聡)

関連記事
清明の時期にぴったりな薬膳ごはん、さつまいもとハトムギで胃腸を整え、湿気を取り除く方法をご紹介。体調を整えるための食材とレシピをチェック!
春分の時期にぴったりのお茶!サンザシ、クコの実、なつめで胃腸をサポートし、春の疲れや食欲不振を改善。体調を整える一杯をぜひ試してみてください。
春分にぴったりな桑の実と菊花のお茶。目の疲れや口の乾きを和らげ、肝の熱を冷まします。イライラしやすい方にもおすすめのやさしいお茶です。
春分の時期にぴったりの「六和養生茶」。気分の落ち込みや胃腸の不調、目の疲れを和らげ、体内のバランスを整える効果が期待できるお茶をご紹介します。
「口の渇き」が示す体調のサインとは?中医学に基づく原因と改善法を紹介。乾燥を感じる方必見の食事法や注意点をお伝えします。