2月22日、国連のグテレス事務総長(写真)はロシアがウクライナ東部の親ロシア派地域の独立を承認し、「平和維持」のためとして派兵を決定したことについて、派遣されるロシア軍は「平和維持部隊」ではないとの認識を示した。ジュネーブで昨年4月撮影(2022年 ロイター/Denis Balibouse)

国連総長、ロシア軍は「平和維持部隊でない」 ジェノサイド否定

[国連 22日 ロイター] – ロシアがウクライナ東部の親ロシア派地域の独立を承認し、「平和維持」のためとして派兵を決定したことについて、国連のグテレス事務総長は22日、派遣されるロシア軍は「平和維持部隊」ではないとの認識を示した。

また、同地域でロシア系住民への「ジェノサイド(大量虐殺)」が行われているとするプーチン・ロシア大統領の主張を一蹴した。

グテレス事務総長は記者団に対し、ロシアによるウクライナ東部親ロ派地域の独立承認はウクライナの領土の一体性と主権を侵害するものと明言した。

また「一国の軍が他国の領土に同意なく入るとき、それは中立的な平和維持部隊ではない」と述べ、「平和維持の概念の曲解」に懸念を示した。

その上で「自制と理性が必要だ。即時の緊張緩和が必要だ」とし、「この危険な状況が一線を越すような言動を控えるよう全ての関係者に求める」と述べた。

関連記事
ホンジュラスのシオマラ・カストロ大統領がトランプの大量強制送還にNOを突きつけた。カストロ大統領は次期トランプ政権がホンジュラス国民の大量強制送還を実施した場合、米軍基地の閉鎖を検討すると述べた
韓国当局は弾劾された尹錫悦大統領の逮捕を試みたが、官邸で治安要員に阻まれた。6時間の対立後、逮捕状の執行を中止した。
フォルクスワーゲンの子会社がデータ漏洩が発生、約80万台の電動車の運転データが数か月間公開され、駐車位置やバッテリー情報などが漏洩。原因はクラウドセキュリティの脆弱性によるもので、同社は現在は解決済みだとしている。
ベネズエラ最高裁がTikTokに1千万ドルの罰金を科す。プラットフォーム上の危険な挑戦により3人の子供が死亡、数十人が負傷したため。10日以内の支払いと国内事務所設置を命令。
インドが初の長距離極超音速ミサイル試射に成功し、先端兵器保有国の仲間入りを果たした。極超音速ミサイルは音速の5倍を超える速度を持ち、非常に高い機動性を誇る。飛行軌道は低く、飛行中に攻撃目標を調整でき、通常の弾道ミサイルよりも追跡・迎撃が困難だ。