実年齢と生物学的年齢は異なり、5つの良い生活習慣が生物学的年齢を逆転させることが分かっています。(shutterstock)
実年齢と生物学的年齢は異なり、5つの良い生活習慣が生物学的年齢を逆転させることが分かっています。(shutterstock)

長生きするには?体年齢を逆転させる5つの生活習慣

加齢に伴う健康障害を認め、加齢は避けられないと考え、運命論的な見方で加齢を捉えることが一般的ですが、これから述べる5つの良い生活習慣は、体年齢を逆転させます。

この5つの習慣は、運動、食事、人付き合い、睡眠、ストレスに関連しています。

「デイリー・エクスプレス」紙によると、健康最適化ソフトウェア会社「Humanity」のCEO兼共同設立者であるピーター・ウォード氏は、「病気の主要な原因は加齢です」「年齢的な老化は避けられませんが、生物学的な老化(身体機能の低下)は避けられます」と説明しています。

体年齢を逆転させる方法とは?

まず、動き続けることです。「Metabolism」誌の研究によると、運動、特にサイクリングやウォーキングなどの有酸素運動は、細胞がエネルギー源としてタンパク質をより多く生産するようになることがわかりました。これにより、体内の臓器の老化を細胞レベルで遅らせ、予防することができるのです。

 

発酵食品にはアンチエイジング効果があるという研究結果が出ています。(shutterstock)

スーパーフードという名前を近年よく聞くようになりました。これは、健康に良く、さらには特定の病気の予防や抑制に役立つ食品を指します。

では、具体的にどのような食品に効果があるのでしょうか。

「フード・リサーチ・インターナショナル」誌に掲載された学術論文では、発酵食品が老化を遅らせたり、寿命を延ばしたりする効果があると検証されています。

例えば、醤油、酢、ワイン、饅頭、腐乳(豆腐を発酵させて塩漬けにしたもの)、キムチ、ザワークラウト(キャベツの漬物)、味噌、魚醤、ベーコン、西洋のチーズやヨーグルトなどは、一般的な発酵食品です。

これらの食品は、「抗炎症、抗糖尿病、抗がん、抗アレルギー作用があるだけでなく、老化防止作用もあり、加齢による病気の予防や延命にも役立つ可能性があります」とウォード氏は言います。

また「ハーバード・ヘルス」によると、パートナーや家族、地域社会との関係は、あなたの健康や長寿に直接影響を与える可能性があるとのことです。

ウォード氏は、ロックダウンが明けて、「嫌でも他人との付き合いを優先し、再び対人関係を強化する努力をしなければならない」と強調しています。元に戻すことは個人にとっても社会にとっても必要不可欠なことです。

さらに、心身を完全に回復させるためには、睡眠とマインドフルネスが重要です。

他にもウォード氏は、多くの人は7〜8時間の睡眠をとるべきだと説明しています。しかし、大切なのは睡眠の長さだけでなく、睡眠の質も重要なのです。良質な睡眠は、体の免疫力を高め、体の細胞、臓器、組織の回復と修復を促進します。

(翻訳・呉思楠)

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