オリーブオイルにまつわる神話(3) 

オリーブオイルを選ぶヒント おすすめレシピは?

オリーブオイルを選ぶためのヒント

良いオリーブオイルを選ぶには何に注意すればよいでしょうか?「エクストラバージン」または「バージン」という言葉が記載されているかどうかの他にも、重要なポイントもあります。

それは、暗い色のガラス瓶もしくは金属の容器を使用しているかどうかです。オリーブオイルにとって光と高温は鮮度を損なう原因なので、透明なガラスやペットボトルのものはなるべく避けるようにしましょう。

優秀なオリーブ農園は、鮮度に誇りを持ち、収穫日を記録し、オリーブの品種も記しています。市場に到着する前に税関を通過して出荷されたものには、賞味期限(Best by)のみが記載されている場合があります。できれば1年以内に使用しましょう。

購入したオリーブオイルは、光と高温を避けて保管する必要があります。コンロの上や、光があたるキッチンの棚の上には絶対に置かないでください。

これらの点に注意すれば、「人類にとって最高の油」ともいえるオリーブオイルを楽しむことができます。もちろん、これが神様から人類に与えられた最高の贈り物であることを忘れないでくださいね。これからオリーブオイルを使用した伝統的なおすすめレシピをご紹介します。

 

オリーブオイルを使用した伝統的おすすめレシピ 

クルミとイチジクが入ったタプナードは、パンのソースとしてはとてもおいしいですね。(Shutterstock)

1. 素朴なタプナード

オリーブを刻んで オリーブオイルをかけたものは、塩辛くて香りのよいソースになります。それに乾燥した漬物のアンチョビ、ケッパー、またタイムのようなハーブを上に重ねることができます。

また胡桃やいちじくをみじん切りにしたものもあります。最初は変に聞こえますが、タイムと酢を加えて味わってみてください。味はジューシーでサクサクとした歯ごたえがあり、甘酸っぱく、塩辛く、苦くて甘いです。

オリーブオイルをメインドレッシングにした地中海風サラダ(Shutterstock)

2. 本来の素材の旨味 地中海サラダ

トマト、キュウリ、バジルに、バージンオリーブオイル、レモン汁、塩・胡椒を加えると定番の地中海サラダの出来上がり。シンプルですが、かえって素材の本来の美味しさが堪能できます。これをベースとして、パプリカ、オリーブ、ひよこ豆、玉ねぎ、ギリシャ風フェタチーズを加えます。またベジタリアンの方は豆腐などを加えてもよいかも。

 

オリーブオイルレモンケーキ(Shutterstock)

3. オリーブオイルレモンケーキ

オリーブオイルは甘みをプラスでき、生クリームとは違うフレッシュでなめらかな味わいを味わえます。是非、焼きたてのデザートを試してみてください。

材料は卵3個、砂糖3/4カップ、オリーブオイル1/2カップ、牛乳またはアーモンドミルク1/2カップ、バニラエッセンス小さじ1/2、これらをよく混ぜたら、小麦粉1/2カップ、ベーキングパウダー小さじ1/2、塩小さじ1をゆっくり加えます。 180度で30分ほど焼き、オリーブオイルを垂らしてからお召し上がりください。

ベジタリアンの方は、卵の代わりにダイエット食で人気のチアシードを使用することもできますよ。

もっとシンプルにオリーブオイルを楽しみたい方はパンを食べる時、少量のオリーブオイルに浸すのもオススメです。暖かい地中海の太陽と青い海と空を感じてください!神様からの贈り物をたたえましょう! 

(翻訳・郡山雨来)

関連記事
春の終わりに最適な薬膳レシピ!湿気や風に負けない体作りをサポートする牛肉、大根、パクチーを使った料理で、脾と肺のバランスを整え、食欲や元気を取り戻しましょう。
卵の茹で汁にはカルシウムやマグネシウムが豊富で、掃除や髪のケア、植物の栄養にも役立ちます。普段捨ててしまうその茹で汁を、賢く活用する方法をご紹介します。
かつお節は、五行養生に基づき肝や脾胃を調整し、体内の気の巡りを整える自然の妙薬。春にぴったりなこの食材は、心身の調和を保ち、不調を和らげてくれる力を持っています。
春の体調管理にぴったり!五行の理論を活かした「白菜×春菊」のレシピで、肝と肺のバランスを整え、花粉症や風邪の不調を和らげましょう。
発酵食品は日本の風土と体質に合った「土」の食養生。五行の観点から見ると、肝を整え脾を助け、腸と心身のバランスを取る伝統的な智慧が込められています。