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北欧神話 英雄ベーオウルフの活躍(2) 英雄の最後

人々を悩ませてきた怪物グレンデルが倒され、デンマークに平和が訪れてきたかのように思えましたが、物語は終わってはいませんでした。

怪物グレンデルの母親が息子を殺され、激しく怒り狂っていたのです。彼女はデンマーク人を復讐の対象と見なし、深夜、沼地の家に戻る前に、フロースガール王の最も信頼する相談役を殺しました。

長い間、暗い沼地には得体が知れないものが潜んでいて、煙が立ち上っているという噂が立っていて、そこに行く勇気がある者は誰もいませんでした。

しかしベーオウルフは全く恐れませんでした。彼は仲間と怪物の跡を追って黒い沼に向かうと沼に飛び込みました。すると歯をむき出しするどい爪を振りまわしている怪物が彼を待ちかまえていました。悪魔の巣で、彼らは激しく戦った後、ベーオウルフは悪魔に勝ちました。

王国では、また大きな祝宴がありましたが、もう怪獣が騒ぐことはありませんでした。ベーオウルフの勇敢さはデンマーク全体に広がりました。

ベーオウルフが故郷イェータランドに戻ると、人々は彼を英雄として迎え、ベーオウルフはイェータランドの王になりました。

ベーオウルフ王の50年間の統治はフロースガール王のように繁栄しました。

しかしある日のこと、一人の泥棒が地下墓地を発見し、なにか宝物でもあるのではないかと運だめしに中に入りました。すると泥棒が想像したように、墓地の中にはたくさんの宝石がありました。しかし、彼はその墓地の中に巨大なドラゴンが守っているとは思っていませんでした。

眠りを覚まされ、怒ったドラゴンは泥棒を食らい、その残骸をイェータランドの地に捨てました。

勇気に満ちたベーオウルフ王はドラゴンを止めようとしました。しかし王は年を取って、伝説の鋭い剣も錆びていました。ようやくドラゴンを倒しましたが、王は大きな代償を支払うことになりました。ドラゴンの毒牙が王を噛み、毒は王の体内を侵し、ベーオウルフ王は死にました。戦士として、王は最後の偉業を成し遂げました。

イェータランドでは、英雄の王の死を悲しみ、巨大な墓を建てました。イェータランドの人々にとって、ベーオウルフ王は最も偉大で、最も親切で名高い王でした。人々はベーオウルフ王が永遠に人々に記憶される事を願いました。

千年以上も残っている写本に感謝しなければなりません。ベーオウルフの偉業は確かに代々伝えられ、その名は現在も語り継がれています。

(翻訳・金水静)

 

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