4月6日、欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)と欧州疾病予防管理センター(ECDC)は、米ファイザー製と米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンについて、4回目の一般接種を勧める証拠(エビデンス)はないとする一方、80歳以上の高齢者に対する2回目の追加接種(ブースター)を推奨した。写真は1月、アテネで新型コロナウイルス感染症の検査に並ぶ人々(2022年 ロイター/Costas Baltas)
4月6日、欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)と欧州疾病予防管理センター(ECDC)は、米ファイザー製と米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンについて、4回目の一般接種を勧める証拠(エビデンス)はないとする一方、80歳以上の高齢者に対する2回目の追加接種(ブースター)を推奨した。写真は1月、アテネで新型コロナウイルス感染症の検査に並ぶ人々(2022年 ロイター/Costas Baltas)

ファイザー製とモデルナ製ワクチン、4回目一般接種推奨の証拠なし=欧州医薬品庁

[6日 ロイター] – 欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)と欧州疾病予防管理センター(ECDC)は6日、米ファイザー製と米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンについて、4回目の一般接種を勧める証拠(エビデンス)はないとする一方、80歳以上の高齢者に対する2回目の追加接種(ブースター)を推奨した。

免疫機能が正常な60歳から79歳の成人において、ワクチンによる重症化防止効果が大幅に低下しているという明確な証拠がEU域内で得られていないという。

ただ、疫学的な状況が変化した場合には、この年齢層で4回目接種を検討する必要があるかもしれないと指摘。80歳以上の人は4回目接種が可能だとの見解を示した。

一方、60歳未満の年齢層では「4回目接種の付加的な価値」を示す決定的な証拠はないとした。

関連記事
日本人が大量に死亡している。ワクチン接種後の人口動態の変化に注目した藤江成光氏の著書が示す“謎の大量死”の実態とは?
健康被害救済制度の新型コロナウイルスワクチン接種後の健康被害で今回23件を認定した。この数字に疑念が生じている。
厚生労働省は4日、新型コロナウイルスワクチン接種に関連する健康被害が、2021年8月から2025年3月までの間に計9031件認定されたと発表した
米国立衛生研究所(NIH)の新しいトップにジェイ・バタチャリヤ博士が正式に任命された。元スタンフォード大学教授で、新型コロナパンデミック対策について率直に意見を述べていた人物だ。
米ノースカロライナ州で、14歳の少年が母親の同意なしに学校でコロナワクチンを接種されたことをめぐって、注目の裁判が行われた。州の最高裁は、「たとえ緊急時であっても、憲法上の基本的な権利(たとえば親が子どもの医療に同意する権利)を無視していいわけではない」と判断。