4月21日、東ティモール大統領選を巡り、独立運動指導者でノーベル平和賞受賞者のラモス・ホルタ元大統領(72、写真)が、「圧倒的な」支持を獲得したと勝利宣言し、今後は対話と統合を促進するために努力すると表明した。写真は東ティモールのディリで19日撮影(2022年 ロイター/Lirio da Fonseca )

東ティモール大統領選、ノーベル平和賞の元職ホルタ氏が勝利宣言

[ディリ 21日 ロイター] – 東ティモール大統領選を巡り、独立運動指導者でノーベル平和賞受賞者のラモス・ホルタ元大統領(72)が21日、「圧倒的な」支持を獲得したと勝利宣言し、今後は対話と統合を促進するために努力すると表明した。

19日実施の決選投票について選管当局が最終的な開票結果を公表。それによると、ホルタ氏の得票率は62%となり、対抗馬である現職ルオロ大統領の37%を大きく上回った。独立回復20周年に当たる5月20日に就任する。

ホルタ氏は、東ティモールが「今年中か、遅くとも来年には」東南アジア諸国連合(ASEAN)の11番目の加盟国になるとの見通しを示した。現在はASEANのオブザーバーの地位にある。

同氏は2007年から12年まで大統領を務め、それ以前は首相や外相を歴任している。「原油価格の高騰、コメ価格の高騰、それが世界で起きている現実であり、賢明なリーダーシップが必要だ」と述べた。

東ティモールは人口130万人。ローマカトリックが大半を占め、長年にわたり政情不安に見舞われているほか、石油やガスに大きく依存している経済の多角化が課題となっている。

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