事情通に聞いてみた 海外旅行で現金とカードのどちらを使うべき?
海外旅行での買い物は、現金または金融カード(またはクレジットカード)で支払いますが、両方ともメリットとデメリットがあります。注意すべき点は何でしょうか。
英新聞「デイリー・エクスプレス」によると、中共ウイルス(新型コロナウイルス)の発生以来、世界の多くの地域でキャッシュレス化への大きな一歩が踏み出され、以前より電子決済がずっと簡単になったとのことです。
この場合、海外旅行に行くときに、まだ時間をかけて外貨の両替をする必要があるのでしょうか?それとも、金融系カードだけの方がいいのでしょうか?
No1 Currency社の執行役員であるフィリップス氏(Simon Phillips)は、非現金決済の人気が益々高まり普及していますが、それでも多くの国ではまだ「現金王道」という事実が存在していると話しています。
「スペイン、イタリア、ドイツ、フランスなどヨーロッパの人気観光地でも、小売店やレストランでの現金取引はいまだに金融カードを上回っています」とフィリップス氏は述べています。
旅行両替比較サイトQuotegoat.comの編集長であるマイケル・フート氏(Michael Foote)は、海外旅行に持っていくべき外貨の量は、訪れる国によって異なると言います。現金以外の支払いの可否は事前に調べておく必要があります。
例えば、スウェーデンやノルウェーのように、ほとんど非現金決済しか行っていない国もありますが、 日本やインドネシアなどでは、いまだに現金払いが多いのです。
たとえ支払いに金融カードを多用する国への旅行であっても、自動販売機、駐車場、ロッカー、ショッピングカートなどの機器を利用したり、行商人から物を買ったりするのに、少々の現金が必要になるかもしれないと、フート氏は話しています。
ただし、海外で金融機関のカードで現金を引き出すと手数料がかかる場合があるので、事前に外貨を両替しておくことをお勧めします。
また、現金は予算を守ることができ、クレジットカードのスキミングを避けることができるという利点もあります。
フィリップス氏は、現金を使うと1円単位まで見えるようになるので、より慎重になり、予算内に収めることができると言います。
現金は盗まれやすいですが、現金を使うことでクレジットカードのスキミングを防ぐことができます。
安全性を最大限に高めるために、フィリップス氏は旅行中にさまざまな方法で支払える準備をしておくことを勧めています。
現地通貨を持ち歩く方が心強い点もあるでしょう。レストランでの支払い時、ウェイターから「現金しか使えません」と言われても驚かないですみます。
(翻訳・春野瑠璃)