中国当局は、2年近くにわたるオーストラリア産石炭の輸入禁止の解除を提案している。ブルームバーグ・ニュースが14日報じた。写真は豪東部レイブンズワースにある炭鉱で6月撮影(2022年 ロイター/Loren Elliott)
 中国当局は、2年近くにわたるオーストラリア産石炭の輸入禁止の解除を提案している。ブルームバーグ・ニュースが14日報じた。写真は豪東部レイブンズワースにある炭鉱で6月撮影(2022年 ロイター/Loren Elliott)

中国、豪州産石炭禁輸解除を検討 対ロ制裁で供給不安=報道

[北京 14日 ロイター] – 中国当局は、2年近くにわたるオーストラリア産石炭の輸入禁止の解除を提案している。ブルームバーグ・ニュースが14日報じた。

背景には欧米主導の対ロシア制裁による供給懸念がある。一部企業はすでに輸入再開の準備を進めているという。

中国商務省は14日、オーストラリアが健全で安定した二国間関係発展のために好ましい環境を作る現実的な対応を期待すると述べた。

同省の報道官は会見で、オーストラリアが相互尊重、互恵の原則を導入するのを期待すると述べた。

関連記事
中国経済の起死回生策「内循環」はなぜ機能しないのか。急成長するECと崩壊する実店舗、広がる失業と富の偏在──現場からの証言がその実態を暴く。
習近平政権が失業対策として若者の農村動員を再び推進。旧「上山下郷」政策の再来と専門家は警鐘。国民の不満も拡大。
米中関税戦争で輸出が停滞し、中国は内需転換を推進した。しかし価格競争激化でデフレ圧力が強まり、景気悪化が懸念される。
中国共産党が掲げる「内需拡大」、現実には陰り。北京・上海で消費が大幅減少し、経済の構造的問題が浮き彫りに。住民の声も深刻だ。
中国ではデフレの圧力が増しているようだ。デフレは、中国経済が衰えていることを示す基本的なサインであり、同時にその衰退を引き起こす原因の一つでもある。