9月8日、米財務省は無人機や装備などをロシアに輸送する航空便の調整を行ったとしてイラン企業1社に制裁を科した。写真はイランの国旗。ウィーンで2021年5月撮影(2022年 ロイター/Leonhard Foeger/File Photo)
 9月8日、米財務省は無人機や装備などをロシアに輸送する航空便の調整を行ったとしてイラン企業1社に制裁を科した。写真はイランの国旗。ウィーンで2021年5月撮影(2022年 ロイター/Leonhard Foeger/File Photo)

米、イラン企業に制裁 無人機の製造やロシアへの輸送巡り

[ワシントン 8日 ロイター] – 米財務省は8日、無人機や装備などをロシアに輸送する航空便の調整を行ったとしてイラン企業1社に制裁を科した。また、無人機の研究開発や製造に関与しているとして3社を制裁対象とした。

米国は、ロシアがウクライナでの戦争に使用するためにイランから無人機の供給を受ているとみているが、イランはこれを否定している。

同省は無人機の製造などに関わったとする3社のうちの1社について、米国およびイスラエル製無人機のリバースエンジニアリング(分解・解析)への関与を指摘した。

米政府高官は先月、ロシアがイランから入手した同国製無人機で「多数の不具合」に直面していると述べていた。

ネルソン財務次官(テロリズム・金融情報担当)は8日の声明で「米国はロシアとイラン双方への制裁を厳格に実施し、ロシアのウクライナ侵攻を支援する者の責任を追及する決意だ」と述べた。

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