ロシア軍、ウクライナ東部要衝から撤退 元司令官「大きな敗北」
[キーウ(キエフ) 10日 ロイター] – タス通信によると、ロシア国防省は10日、ウクライナ東部ハリコフ州の要衝イジューム周辺のロシア兵に撤退を命じ、ドネツク州の他の作戦を強化するよう指示を出したことを明らかにした。
ロシア軍にとっては、今年3月に首都キーウ(キエフ)から退却を迫られて以降、最大の痛手となる。ロシアはイジュームを兵たん拠点として利用していた。
ロシア兵は弾薬や装備を残したまま逃走しており、ウクライナ側は戦況が大きな転換点を迎えたとの認識を示している。
ウクライナのクレバ外相は、ロシアの撃退が可能であることが証明されたとし「われわれが受け取る武器が増えれば、さらに早く勝利を収め、さらに早く戦争を終えることができる」と発言。
ゼレンスキー大統領も10日夜のビデオ演説で、今月反撃を開始して以降、約2000平方キロメートルの領土を奪還したと主張した。
ウクライナ政府はイジュームの奪還は確認していない。
ロシアの撤退発表に先立ち、ウクライナ軍はイジュームの北にあるクピャンスクを制圧。クピャンスクはロシア軍が前線に物資を運ぶ鉄道拠点として利用していた。前線への補給が断たれたことになる。
ウクライナ東部の親ロシア派勢力の元司令官は「大きな敗北だ」とメッセージアプリ「テレグラム」に投稿した。
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