台湾統一地方選まで2週間となった12日、蔡英文総統は与党・民主進歩党(民進党)の大規模集会で演説し、台湾が台湾人のものであり続けるために努力すると述べ、中国による統一を拒否する姿勢を強調した。写真は集会に集まった支持者ら(2022年 ロイター/Ann Wang)

蔡総統「台湾は台湾人のもの」、統一を拒否 地方選で演説

[台北 12日 ロイター] – 台湾統一地方選まで2週間となった12日、蔡英文総統は与党・民主進歩党(民進党)の大規模集会で演説し、台湾が台湾人のものであり続けるために努力すると述べ、中国による統一を拒否する姿勢を強調した。

今回の地方選挙は、中国の習近平国家主席が異例の3期目続投を決め、台湾統一を目標に掲げた共産党党大会から約1カ月後となる26日に実施される。

地方選挙戦では通常、台湾内の問題が取り上げられることが多いが、今回はより多くの問題が争点になると蔡氏は強調。中国が主張する「一国二制度」に「屈服」したことはなく、現政権下でより多くの国が台湾の民主主義と安全保障を和平の鍵と考えていると強調した。

「総統としての使命は、台湾が引き続き台湾の人々のための台湾であり続けるようにあらゆる努力をすることだ」と述べた。

民進党は2020年の総統選と立法委員(国会議員)選で大勝したが、18年の統一地方選では対中融和策を掲げる最大野党の国民党に大敗した。24年には総統選が実施される。

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