米下院が内部規則採択、新議長に対する強硬派の影響力強まる
[ワシントン 9日 ロイター] – 共和党が主導する米下院は9日、新たに選出されたマッカーシー議長に対する右派強硬派の影響力を強めることになる内部規則を採択した。
220対213の賛成多数で法案を承認。共和党のトニー・ゴンザレス議員は民主党の212人全員と共に反対票を投じた。もう1人の共和党議員は投票しなかった。
この規則は今後2年間の下院運営を規定するもので、強硬派が求めていた重要な譲歩が含まれている。
具体的には、1人の議員がいつでもマッカーシー氏の解任を要求できるようになった。また連邦政府の支出に新たな制限を加えており、マッカーシー氏がバイデン大統領と政府支出プログラムを巡って交渉する際に足かせとなる可能性もある。
民主党は法案について、「MAGA(米国を再び偉大に=トランプ前大統領のスローガン)過激派」のための規則パッケージであり、労働者よりも裕福な企業を優遇し、議会の倫理基準を損ない、妊娠中絶のさらなる制限につながると非難した。
ゴンザレス氏は、ロシアや中国との緊張が高まる中、米国の防衛費に制限がかかる可能性があることに反対だと説明した。
そのほか、司法省を調査する委員会の設置などが盛り込まれている。
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