韓国GDP、第4四半期は2年半ぶりマイナス 輸出が急減
[ソウル 26日 ロイター] – 韓国銀行(中央銀行)が26日発表した2022第4・四半期の国内総生産(GDP)速報値は、季節調整済みで前期比0.4%減少し、2年半ぶりのマイナス成長となった。輸出の落ち込みが響いた。
ロイターがまとめたエコノミスト調査では、0.3%減が予想されていた。前期比でマイナス成長になったのは20年第2・四半期以来。
第3・四半期は0.3%増だった。
第4・四半期は前年同期比で1.4%増だった。第3・四半期の3.1%増から鈍化し、予想の1.5%増も下回った。
第4・四半期は輸出が前期比5.8%、個人消費が同0.4%、それぞれ減少したことが響いた。政府支出は3.2%増加した。
22年通年のGDPは2.6%増。21年の4.1%増から伸びが鈍化した。17─21年の年間GDPの平均伸び率は2.3%だった。
秋慶鎬・企画財政相は景気の失速は世界的な現象だと指摘。輸出業者向けに税制優遇措置や行政手続きのサポートなど支援策を早急に打ち出す考えを示した。
「政府は規制緩和を推進し、税制上や資金面の支援を提供するなどして、輸出と投資の再活性化に政策資源を集中させる」と表明した。
GDP統計への市場の反応は限定的だったが、韓国中銀の1年5カ月に及んだ引き締めサイクルが今月13日の利上げで終わり、年内に一転して利下げの圧力にさらされるとの見方が強まった。
DB金融投資のエコノミストは「中国の経済再開はプラスの影響があるとみられるが、他の主要経済が弱いことから輸出がすぐに好転することはないだろう」と予想した。
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