トルコ・シリア地震、死者3.7万人超、発生から1週間 被災者支援に重点
[カフラマンマラシュ/アンタキヤ(トルコ) 13日 ロイター] – トルコ南部のシリア国境近くを震源とする大地震は13日、発生から1週間が経過し、これまでに確認された死者数はトルコとシリア両国で3万7000人を超えた。がれきの下に取り残された人の捜索活動は続けられているが、生存者発見の確率が低下する中、死者数は増える恐れがある。
国連のグリフィス事務次長(人道問題担当)はこの日、シリア北部のアレッポを訪問。救助の段階は「終わりに近づいている」と述べ、現在は被災者に対する住居、食料、学校教育の提供に重点が移っていると述べた。
外交筋によると、シリアのアサド大統領はトルコからシリア国内への国連援助受け入れを拡大することに同意した。
トルコの災害・緊急事態管理局によると、今回の地震による死者数は1939年の地震の際の3万1643人を上回り、同国の近代史上最多となった。また、16万人が避難を余儀なくされている。
国連によると、シリア北西部では12日時点で4300人以上の死亡を確認。7600人が負傷した。シリア政府の支配地域と合わせると、シリアで報告された犠牲者の数は5714人を超える。
今回の地震はパキスタンで少なくとも7万3000人が死亡した2005年の地震に次いで、今世紀に入り6番目に死者の多い自然災害となった。
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