米国務長官、旧ソ連構成5カ国外相と会談へ 中央アジア到着
[アスタナ(カザフスタン) 28日 ロイター] – ブリンケン米国務長官は28日、中央アジアに到着した。ロシアのウクライナ侵攻から1年が経過する中、地域の旧ソ連構成国5カ国の政府当局者と会談する。
ブリンケン氏はカザフスタンとウズベキスタンを訪問する予定。バイデン米政権の高官としてこの地域を訪れるのは今回が初めてとなる。
カザフの首都アスタナで、5カ国(カザフ、ウズベキスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン)の外相と個別に会談するほか、合同で会合を開く。
ブリンケン氏の訪問に先立ち、ドナルド・ルー米国務次官補(南・中央アジア担当)は「米国が信頼できるパートナーであることを示すのが主な目標だ。われわれはこれらの国々が直面している食料・燃料価格高、高失業率、困難な輸出、新型コロナウイルス流行後の景気回復の遅れ、ロシアからの移民殺到といった問題を理解している」と記者団に述べた。
ブリンケン氏は昨年11月のカザフ大統領選で圧勝したトカエフ大統領とも会談する。トカエフ氏はロシアのプーチン大統領によるウクライナでの領土を巡る主張に公然と反対している。
ブリンケン氏は28日中にウズベキスタンに向かい、ミルジヨエフ大統領とも会談する予定。
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