ボルソナロ氏、宝石違法持ち込み疑惑で帰国遅れも
[リオデジャネイロ/ブラジリア 7日 ロイター] – 米フロリダ州に滞在しているボルソナロ前ブラジル大統領は、過去に320万ドル相当の宝石類をブラジルに違法に持ち込もうとしたとされる疑惑で刑事捜査を受けており、米国からの帰国がさらに遅れる可能性がある。ボルソナロ氏に近い複数の消息筋が7日、ロイターに語った。
ブラジルのディノ司法相は6日、この疑惑の捜査を警察に命じた。
宝石類はボルソナロ氏とミシェレ夫人がサウジアラビア政府から送られたもので、2021年10月にサンパウロ・グアルーリョス国際空港で関税当局によって押収された。ブラジルでは1000ドルを超える財や贈答品の持ち込みには多額の関税を支払う必要がある。
地元メディアによると、ボルソナロ政権は政府当局者を通じて宝石類を取り戻そうと何度も試みたが失敗した。
消息筋によると、ボルソナロ政権の関係者が宝石類を返すよう求める書簡を何通も出していることで、事態がさらに複雑になっている。こうした書簡のうち1通は、ボルソナロ氏が米国に向けて出発する前日に送られていた。同氏は昨年12月、大統領の任期が切れる2日前に出国した。
ボルソナロ氏は今月中に帰国する計画だと述べ、2026年の大統領選にも再出馬する意向を示している。
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