OPECがIEAを批判、「石油産業への投資必要」
[ドバイ 27日 ロイター] – 石油輸出国機構(OPEC)のアルガイス事務局長は27日、化石燃料への新規投資停止を求めている国際エネルギー機関(IEA)に対し、世界経済の成長に必要不可欠な石油産業への投資をこれ以上減らさないよう慎重に対応すべきだと主張した。
アルガイス氏は、OPECとOPECプラスは石油価格ではなく、市場のファンダメンタルズを重視しており、OPECとOPECプラスの決定を非難したり歪曲して伝えることは「非生産的だ」とも述べた。
IEAのビロル事務局長はOPECプラスが今月発表した減産を批判しており、26日のブルームバーグとのインタビューで原油価格を押し上げれば世界経済が減速するとして、OPECに慎重な対応を求めた。
これに対し、アルガイス氏は27日、石油価格がインフレの原因だという主張は「誤っており、技術的に不正確だ」と反論。IEAが繰り返し求めている石油産業への投資停止は市場のボラティリティーにつながると訴えた。
アルガイス氏は「将来のボラティリティーにつながるものがあるとすれば、それは石油への投資中止を繰り返し求めるIEAの主張だ。発展途上国など今後数十年の世界経済の成長と繁栄を促すために、この貴重なコモディティーがさらに必要であることは、データに基づく全ての説で示されている」と述べた。
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