JPモルガン、新たに40件のロシア穀物輸出決済へ=関係筋
[ロンドン/国連 3日 ロイター] – 米大手銀行JPモルガン・チェースは、新たに40件のロシア産穀物輸出の決済処理を行う予定だ。二人の関係筋が明らかにした。黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意が今月18日に期限を迎えるがロシアは延長はないと警告しており、国連は更新に向け取り組んでいる。
先週、ロシア関係筋はロイターに、JPモルガンがロシア農業銀行への支払いを処理したと明らかにした。
2022年のロシアのウクライナ侵攻を理由に、欧州連合(EU)は国際決済ネットワーク「国際銀行間通信協会(SWIFT)」のシステムからロシア農銀を除外した。ロシアは、昨年7月に結ばれた黒海穀物輸出合意の更新の条件として、ロシア農銀のSWIFTシステムへのアクセス再開を求めている。
ロシアと国連は5日、モスクワで合意に関する会合を開く予定。ロイターが入手した国連の内部文書によると、国連はロシア農銀と協力し、約40件の追加支払いの準備を進めており、JPモルガンが手続きを行うと記されている。また、ロシア産肥料輸出についても、JPモルガンと協議していることも明らかになった。
今回の件について、JPモルガン、国連、ロシア農銀からのコメントは得られていない。 ロシア産の穀物と肥料は西側の制裁対象ではないが、ロシア側は支払いや物流、保険に関する制裁措置が輸出の障壁となっていると主張している。
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