中国測量船が屋久島周辺の領海に侵入、懸念伝え抗議した=官房長官
[東京 8日 ロイター] – 松野博一官房長官は8日午後の会見で、中国海軍の測量艦1隻が同日、鹿児島県・屋久島の南西の日本領海内に侵入したことに対し、外交ルートを通じて中国に対して強い懸念を伝え、抗議したと述べた。
松野官房長官は、中国測量艦の行動の目的について確たることは言えないとした上で「中国は近年、わが国周辺における軍事活動をますます拡大・活発化させており、今回の領海内航行についても、その一環とみられる」との見方を示した。続けて「海上自衛隊の艦艇による監視等を行うとともに、外交ルートを通じ、わが国周辺における中国海軍艦艇等のこれまでの動向を踏まえて強い懸念を伝え、抗議した」と語った。
また、中国海警局に所属する船舶2隻が同日、沖縄県・尖閣諸島(中国名:釣魚島)周辺の領海に侵入し、現在も領海侵入を続けていることも明らかにした。この活動は「そもそも国際法違反であり、外交ルートを通じて厳重に抗議し、速やかにわが国領海から退去するよう強く求めた」と説明した。
関連記事

中国が与那国島南方の日本EEZ内に設置していたブイが撤去され、海上保安庁は航行警報で公表した。今後も中国による同様の行為が繰り返される可能性があり、引き続き警戒と監視が必要とされている。

自民党の高市早苗氏がスパイ防止法の制定を提言。背景には中国共産党の情報活動への警戒と安全保障上の課題がある。

第3管区海上保安本部は5月26日、沖ノ鳥島周辺のEEZ内で、中国共産党政府の海洋調査船がワイヤのようなものを海中に延ばしているのを確認したと発表した。

中国海軍空母「遼寧」など5隻が尖閣沖を航行し、自衛隊が警戒監視と緊急発進で対応した。尖閣沖で不穏な動きが活発化している。

14日午後、航空自衛隊所属のT4練習機1機が愛知県小牧市の航空自衛隊小牧基地を離陸した直後、犬山市の入鹿池付近に墜落した。