7月26日、カンボジアのフン・セン首相(写真)は演説し、辞任を表明した。写真は2018年2月、プノンペンで撮影(2023年 ロイター/Samrang Pring)
 7月26日、カンボジアのフン・セン首相(写真)は演説し、辞任を表明した。写真は2018年2月、プノンペンで撮影(2023年 ロイター/Samrang Pring)

カンボジアのフン・セン首相が辞任表明、長男が後継

[プノンペン 26日 ロイター] – カンボジアのフン・セン首相は26日、40年近く続けた首相の座を長男のフン・マネット氏に来月引き継ぐと表明した。

フン・セン氏は近年、権力掌握を強め、西側諸国は民主主義の後退を懸念していた。23日実施された下院選挙も、有力な対抗馬となり得る野党を排除して実施され、与党カンボジア人民党(CPP)が圧勝した。

フン・セン氏は演説で「フン・マネット氏が数週間以内に首相に就任する」と表明。フン・マネット氏が8月10日に国王から首相に任命されるとした。新議会は8月21日に招集、新内閣は22日に発足する予定という。フン・セン氏自身は与党党首や議員の職は続けると述べた。

米英の大学で経済学を学んだフン・マネット氏は、国政に関するビジョンはほとんど示していない。

関連記事
インド軍がパキスタン領内を攻撃し、パキスタン軍はインド戦闘機5機を撃墜と発表。双方で死傷者が出て緊張が高まっている。
世界の軍事費が過去最高の約390兆円に達した。中共は30年連続で軍拡を続け、地域の緊張と軍拡競争を加速させている。
ミャンマーで3月に発生したマグニチュード7.7の大地震から4月28日で1か月となる。軍事政権によると、これまでに国内で3769人が死亡し、5106人が負傷、行方不明者は107人となる。
米国のトランプ大統領は、世界の「相互関税」を90日間停止したが、強硬な中共に対しては次々と追加措置を講じており、中国の一部商品には最大245%の関税が課されている。
4月22日、ロイターが入手した文書によると、中国共産党の党首がベトナムを訪問した直後、ベトナム商工省はアメリカやその他の貿易パートナーに対し「違法な貨物転送」の詐欺行為を厳しく取り締まるよう指示を出し、アメリカによるベトナムへの高関税措置を回避しようとしている。