インド製造業PMI、7月は小幅低下も高水準 新規受注堅調
[ベンガルール 1日 ロイター] – S&Pグローバルが1日発表したインドの7月製造業購買担当者景気指数(PMI)は57.7と、6月の57.8から小幅低下したが、ロイター調査のエコノミスト予想(57.0)を上回った。製造業が引き続き堅調に拡大していることが示された。
製造業PMIは景況改善と悪化の節目となる50を約2年間上回っている。
S&Pグローバルの経済ディレクター、アンドリュー・ハーカー氏は「新規受注の力強い伸びにより生産ラインは稼働を続けており、製造業は7月も成長の勢いを失う兆候はほとんど見られなかった」と説明した。
7月の新規受注は堅調を維持。生産の伸びは3カ月ぶり低水準に鈍化したものの引き続き好調だった。
輸出は11月以降で最も速いペースで拡大した。企業は来年も活動が活発になると予想しており、将来の生産見通しを示す指数は6月から小幅低下したものの、65.3と高水準を維持した。
こうした楽観的見方を背景に、企業は7月に雇用を拡大した。
ハーカー氏は「生産能力への圧力は続いており、企業は再び雇用を拡大している。需要が底堅さを保てば今後数カ月この傾向が続く」との見方を示した。
投入価格は10月以降で最も速いペースで上昇し、産出価格も上昇し、インフレを巡り先行き不透明感が高まっていることが示された。
6月のインフレ率は4.81%に加速し、向こう数カ月も加速が見込まれる。市場ではインド準備銀行(中央銀行)が政策金利を長期間高水準に維持するとの観測が高まっている。
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