エクアドル大統領候補、選挙活動中に射殺 容疑者は死亡
[キト 10日 ロイター] – エクアドル当局は大統領選に立候補しているフェルナンド・ビジャビセンシオ元議員が9日夜、キト北部での選挙イベント中に銃で撃たれて死亡したと発表した。容疑者は銃撃戦によるけがで死亡した。
ラソ大統領は深夜のビデオメッセージで「これは政治的犯罪であり、テロの性格を帯びている。選挙妨害が目的だったことに疑いはない」と述べた。
大統領は3日間の服喪と非常事態を宣言したほか、治安維持に軍が動員されると述べた。大統領選は予定通り20日に行われるという。
司法長官事務所は、容疑者は警備員との銃撃戦で重傷を負い、救急隊員が死亡を確認したと説明した。議員候補を含む9人と警察官2人が負傷したという。
また、これまでに事件に関連して6人が逮捕されたことも明らかにした。
SNS(交流サービス)に投稿された選挙イベントとされる動画には、銃声が鳴り響く中、人々が身を隠し悲鳴を上げる様子が映っていた。
世論調査によると、ビジャビセンシオ氏の支持率は7.5%で、20日に投票が行われる大統領選の候補者の中で5位だった。
同氏は国営石油会社ペトロエクアドルの元組合員で、後にジャーナリストとして石油契約を巡る数百万ドルの損失疑惑を告発した。
コレア元大統領を厳しく批判し、名誉棄損の罪で1年6月の実刑判決を受けたことがある。選挙戦では汚職と脱税対策を公約に掲げていた。
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