ロシアは新型原子力潜水艦に極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」を装備する作業を進めている。ロシア最大の造船会社ユナイテッド・シップビルディング・コーポレーションのアレクセイ・ラフマノフ最高経営責任者(写真)が国営ロシア通信のインタビューで明らかにした。資料写真、2019年8月撮影(2023年 ロイター/Maxim Shemetov)

ロシア、新型原潜に極超音速ミサイル搭載へ

[14日 ロイター] – ロシアは新型原子力潜水艦に極超音速巡航ミサイルツィルコン」を装備する作業を進めている。ロシア最大の造船会社ユナイテッド・シップビルディング・コーポレーション(USC)のアレクセイ・ラフマノフ最高経営責任者(CEO)が国営ロシア通信(RIA)のインタビューで明らかにした。

14日に掲載されたインタビュー記事によると、同CEOは「ヤーセン─Mプロジェクトの多目的原子力潜水艦は定期的にツィルコン・ミサイルシステムが装備される。この方向で作業がすでに進行している」と述べた。

ヤーセン級潜水艦は原子力を利用した巡航ミサイル潜水艦で、軍と艦隊の近代化プログラムの一環として、ソ連時代の攻撃型原潜を置き換えるために建造された。

ツィルコンは射程900キロで、音速の数倍のスピードを備え、防御が難しい。

プーチン大統領は今年2月、核戦力の一段の強化に努めると表明し、ツィルコンの大量供給を開始すると明らかにした。

今年初めに大西洋で攻撃能力をテストした多目的フリゲート艦「アドミラル・ゴルシコフ」にはすでにツィルコンが搭載されている。

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