アルバニージー豪首相(写真右)の訪米に合わせ、米豪は重要鉱物に関する協力や太平洋諸島のインフラ強化計画を発表すると、バイデン政権の高官が明らかにした。写真左はバイデン米大統領、資料写真、5月、広島(2023年 ロイター/Jonathan Ernst)

米豪首脳、重要鉱物巡る協力や太平洋諸島のインフラ強化発表へ

Kirsty Needham

[シドニー 24日 ロイター] – アルバニージー豪首相の訪米に合わせ、米豪は重要鉱物に関する協力や太平洋諸島のインフラ強化計画を発表すると、バイデン政権の高官が明らかにした。アルバニージー氏は23─26日の日程で訪米中。

同氏は23日、ワシントンで記者団に、両国の安全保障同盟を経済・技術パートナーシップに拡大することが焦点と述べた。

米高官によると、両首脳はマイクロソフトの50億ドルの対豪投資に加えて、サイバーセキュリティー協力の強化について詳細を詰める。

米大統領特別補佐官で、国家安全保障会議(NSC)の東アジア・オセアニア担当シニアディレクターを務めるミラ・ラップ・フーパー氏はロイターに「太平洋諸島に深く関与し続けることが、両首脳にとって絶対的に不可欠」と強調。中東を念頭に「首相の訪問は、大統領が目の前の危機を管理しながらも、インド太平洋と同地域におけるわれわれの利害に目配りすることが可能ということを示す上で重要だ」と述べた。

アルバニージー氏訪米の目玉は、豪レアアース産業への民間投資を促進し、中国への依存を軽減するための「重要鉱物タスクフォース」だ。関与する民間セクターのリスク低減のため、オーストラリアは20億豪ドル(12億7000万ドル)を追加拠出する意向を示している。

関連記事
最近、バルト海にある二本の重要な海底ケーブルが損壊し、ドイツ、スウェーデン、フィンランド、リトアニアの四か国が […]
米国議会は中国の最恵国待遇の取り消しを提案。AI技術競争において優位を目指す「AIマンハッタン計画」も始動。中国経済への影響が注目される
トランプ次期大統領は緊急事態宣言を準備し、不法移民の強制送還計画を発表した。計画では特に中国籍の兵役年齢の男性を優先している
米司法省は最近、IR事業をめぐり日本の政府関係者に賄賂を渡すよう指示して、中国企業のCEOを海外腐敗行為防止法違反の容疑で起訴した。
豪州初の女性宇宙飛行士ベネル=ペッグ氏は、シドニーの会議で「宇宙には地球上の砂浜の砂粒に例えるほどの恒星があり、生命の存在は確実だ」と語り、太陽系内外での地球外生命探査の可能性に期待を寄せた。「宇宙での発見は生命の理解を深める貴重な手がかりになる」と強調。