対ロ反攻、早急な成功期待すべきでない=ゼレンスキー大統領
[リビウ 31日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は31日、ロシア海軍の黒海艦隊に対するウクライナ軍の攻撃でロシアの戦力が低下しているとの見方を示した上で、早急な成功を期待すべきではないと述べた。
ウクライナ軍はロシアへの反転攻勢を進めているが、東部・南部の前線に大きな変化は見られていない。
ゼレンスキー氏は夜のビデオ演説で「われわれは、あまりにも早急な成功に慣れてしまった世界に住んでいる。本格的な侵攻が始まったとき、世界中の多くの人はウクライナが生き残れるとは思っていなかった」と発言。「後退せず、燃え尽きない全ての人々に栄光あれ」とし、同盟国の支援拡大でウクライナは最終的にはロシアに勝利すると述べた。
ウクライナ軍は黒海でドローン(無人機)攻撃を強化しているが、ロシアの黒海艦隊が受けた被害の全容は不明。
ゼレンスキー氏は「黒海の戦いでのウクライナの成功は、今日多くは語られていないが、歴史書に載るだろう」と述べた。
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