11月1日、米連邦議会下院のジョンソン議長(写真)は、イスラエル単独支援の法案の採決を行う意向を示した。写真はワシントンで10月撮影(2023年 ロイター/Nathan Howard)

米下院議長、イスラエル支援法案採決へ 上院反発は必至

[ワシントン 1日 ロイター] – 米連邦議会下院のジョンソン議長は1日、イスラエル単独支援の法案の採決を行う意向を示した。ただ、民主党が過半数を握る上院の反発は必至と見られる。

下院共和党は10月30日、イスラエル支援に143億ドルを充てる緊急予算案を明らかにした。財源に内国歳入庁(IRS)の予算削減分を充てる。バイデン大統領はイスラエルとウクライナ、国境警備の予算1060億ドルを一括で扱うよう求めているが、下院共和党はイスラエル単独の補正予算案を提出。与党民主党との溝が浮き彫りになった。

下院はこの法案の採決を進め、共和党の支持で2日にも可決する可能性がある。一方、上院での可決は難しいとみられおり、バイデン大統領も拒否権を発動する可能性を示している。

米議会の超党派機関である議会予算局(CBO)は1日、単独法案に含まれるIRSの予算削減分とイスラエル支援は米財政赤字(推計1兆7000億ドル)を300億ドル押し上げるとの見方を示した。

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