11月10日、台湾の蔡英文総統は来週開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で地域における平和の重要性を強調すると述べた。写真は蔡総統とAPECに出席するTSMC創業者の張氏。10日撮影(2023年 ロイター/Ann Wang)

台湾、APEC首脳会議で平和の重要性強調へ=総統

Sarah Wu

[台北 10日 ロイター] – 台湾蔡英文総統は10日、来週開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で地域における平和の重要性を強調すると述べた。

中国が領土の一部と見なす台湾はAPECに「チャイニーズ・タイペイ」として参加しており、総統は出席せず、代理として半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)創業者、張忠謀(モリス・チャン)氏が出席する。同氏の代理出席は6回目。

蔡氏は台湾が地域の平和と繁栄の推進に尽力しているというメッセージを張氏に伝えてほしいと表明。

「世界がさまざまな課題に直面する中、われわれは協力して地域の紛争を減らし、地域の経済発展のために平和で安定した環境を共同で作り出さなければならない」と総統府で記者団に述べた。

張氏は平和、繁栄、発展に反対するAPECメンバーはいないとの考えを示した。

APECは中国と台湾の代表者が言葉を交わす数少ないフォーラムの一つとなってきた。

中国は習近平国家主席の出席をまだ正式に確認していない。

関連記事
11月18日、イギリスのスターマー首相は、G20首脳会議出席中、中国共産党(中共)の習近平党首と会談を行った。中共の人権問題を批判し、特に拘束されている香港の元メディア大手、黎智英氏や、中共による制裁を受けたイギリス議会議員について言及した。
台風21号が去った後の台湾の町はボロボロ…
台湾国防部(国防省)は29日、フランス海軍の艦艇が台湾海峡を北方向に向けて航行したと発表した
最近、台湾の半導体大手・TSMCの半導体がファーウェイの新しいAIチップに使用されていることが発覚し、アメリカ […]
台湾国防部(国防省)は23日、中国軍の空母「遼寧」の艦隊が22日夜に台湾海峡を通過したと発表した。台湾が実効支配する東沙諸島(プラタス諸島)の周辺海域から北方向に航行したという