上海郊外の中央病院における小児救急の数は3倍以上に増加し、外来診療時間は午後9時から深夜12時まで延長された。100人以上の子供たちが、さらに多くの入院ベッドを待っている。(エポックタイムズが合成したビデオスクリーンショット)

WHOが警告 中国本土の児童の間で「未知の肺炎」が流行

主要な感染症サーベイランス(注意深く監視する)・データベースである新興感染症監視プログラム(ProMED)は11月21日、22日に、2回連続で中国の児童の間で 「未知の肺炎」が流行しているとの警告を発した。

ProMEDはSARS、中東呼吸器症候群(MERS)、COVID-19(大紀元では中共ウイルスと呼んでいる)を含むウイルスの発生を最初に特定した組織の一つである。2019年12月下旬、ProMedは、呼吸器疾患が武漢市を席巻しているとして、COVID-19の発生を世界に初めて警告した。

北京、天津市、深セン市、吉林省、遼寧省など、中国各地の小児病院は大混雑となっており、点滴を投与した後、点滴の針を抜くのにさえ行列ができている。

世界保健機関(WHO)は22日、中国に対し、呼吸器疾患の増加と小児肺炎の報告について詳細な情報提供を求めた。WHOは、この件が以前中共(中国共産党)保健当局から報告された呼吸器感染症全体の増加に関連しているのか、それとも単独の出来事なのかは不明であると述べた。

ProMEDは21日、中国本土で発生したアウトブレイクに関するメディアの報道は、「特定不能の呼吸器疾患(肺炎)が広範囲に発生している」ことを示していると述べた。

同機関の編集者はこのように書いた。

「これほど多くの子供たちがこれほど早く発症するのは異例であるため、この流行がいつ始まったのかは不明だ」

「ProMEDは、中国におけるこの病気の原因と範囲について、より明確な情報を待つつもりである。これがパンデミックになるかどうかを予測するのは時期尚早だが、ある賢明なインフルエンザウイルス学者が私に言ったように『パンデミックの時は刻々と迫っている、ただ、それがいつ来るかは我々にはわからない』のだ」

中共の公式報道は、これはコロナ以来の「マイコプラズマ肺炎」感染の第1波だと主張している。

22日、ProMEDは初期報告書から見れば、中国の児童たちに発生した「未知の肺炎」はマイコプラズマ肺炎とは異なると発表した。

ProMEDは同日、ステファン・ギブソン博士からの書簡を発表した。同書簡によれば、中国における小児肺炎の波は、「欧米や中国のニュースソースからのマイコプラズマ肺炎の報告と一致する」ものであり、「少なくとも2か月続いている」

「私の個人的な経験もこれらの報告と一致する。多くの友人が病気になり、最初の症状は主に咳、倦怠感、高熱だった」

「アジスロマイシンとドキシサイクリンは、、私が知っている限りの少数の症例では効果があるようだ」 とギブソン氏は述べた。同氏は、今回の症状はマイコプラズマ肺炎と一致すると考えている。

ProMEDの編集者らはギブソン氏の手紙に返信し、異なる判断を示した。 彼らは、中国でのマイコプラズマ呼吸器感染症の集団発生に関する記事も読んだが、「しかし、一般的に、(マイコプラズマ肺炎の)症状は年齢が比較的に高い児童や成人では咳が顕著な症状であることが多い。年少児では咳は出ないかもしれないが、上気道症状や吐き気などの症状が現れることが多い。嘔吐の症状もより顕著になる」と述べた。

編集者は次のように指摘している。

「この疾患の初期の報告では、『咳はなく』、主な症状は高熱であったと指摘された。 さらに、X線検査で発見した異常は、マイコプラズマ肺炎によく見られる斑点状の陰影ではなく、肺結節(丸い影)と記載されていた」

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