【大紀元日本5月15日】台湾の国民大会の代表選挙(定数300)の投票が14日、台湾全土で行われ、即日開票され、民主進歩党127議席、中国国民党117議席、台湾団結連盟21議席をそれぞれ獲得し、民進党は第一党の座を確保した。
今回選ばれた300人の国民代表は「政治体制の自立化」を実現する憲法改正案について国民大会で議論することになる。昨年8月、立法院(国会)で可決された憲法改正案には、立法委員(国会議員)について▽定数を225から113に削減▽小選挙区制を導入▽任期を3年から4年に延長などのほか、今回で国民大会を廃止し、今後の憲法改正案承認は住民投票で行うことが盛り込まれた。
最近野党党首らが相次ぎ訪中し、中台関係の改善のために努力していると国民に評価され、与党が苦戦を強いられていた。今回の選挙は陳水扁・総統、連戦・国民党党首、宋楚瑜・親民党など、各党首への支持を改めて問い直す選挙となった。結局、予想とはうらはらに、国民党と親民党については、「訪中効果」が現れなかった。これは台湾の民衆が、中国側が野党に仕掛けた和解パフォーマンスの見せかけを見破っていたからであろう。