【大紀元日本5月19日】人民報ネットが5月14日報道したところによると、中共の株式市場は最近下落の一途であり、政府が救済策を繰り返し打ち出してはいるが、中国の投資家は中共政府への信頼、中共株式市場への自信を失っている。
現在、中国の投資家はすでに“株式市場からの大逃亡”を開始しており、中共政府には市場を支える資金が既に尽きているのである。
株式市場下落 民衆は既に自信喪失
著名な政治経済評論家である草庵居士は、大紀元北カリフォルニア支社が開催した第13回「九評共産党」シンポジウムにおける講演において次のように述べた。
現在、中共の株式市場は大幅下落の一途であり、かつては、中共は強気を喚起する政策を打ち出す度に市場が反発していた。しかし、今回、中央は多くの重要政策を打ち出し、最近ではまた中央六点を発表し、退職年金すなわち企業年金、社会保障基金、銀行ファンドを株式市場に投入することとした。
米国では、銀行ファンドは自由に株式市場に投資してはならず、特にエンロン事件以後、厳格な制限を受けている。社会保障基金もまた自由に投資できず、分散して投資を行わなければならない。エンロン事件以後、こうした制限が非常に厳しくなっており、企業年金の管理はさらに厳格となっている。自由に株式市場に参入してはならず、1社であれ投資することもできない。ここには本来非常に厳しい規定があるのだ。しかし、政府は市場に自らの資金を費やした後に、最も重要なこれらの資金を投入してしまった。
民衆の銀行預金が、なぜ銀行を経由して株式市場に投入されるのか?直接株式を買えばそれでよいのではないか?民衆が銀行に預金するのは保険のためであり、損を出すことはできないのである!私が銀行に預金して、銀行がそのお金を株式市場に投入したが、その結果は自分で株を買った方がましだった、こんなことで、銀行が自分よりも賢いなどとどうして言えるのだろうか?
中共はこうした間抜けな施策を懸命に打ち出し、銀行ファンド、すなわち1000億元余りの預金を株式市場に投入させた。誰もが知っているように、当時は1267ポイントが大きなカギと言われていたが、3、4日で崩れてしまった。その後、1192ポイントがカギと言われたが、これも崩れてしまった。
最近、非常に不思議なことが起こっている。中共は、国九条といった多くの施策を打ち出しているが、中央九条が出ると、株式市場はすぐに1300ポイントを割った。中央六点に到っては、再度崩れて1200ポイントを割った。予想として、今後政府が中央○点といったものを出しても、市場はまた下落するだろう!民衆は自信を失っているのである。
しかし、実際のところ、中共の株式市場は既に1000ポイントを割っているが、彼らが単に伝えていないだけなのである。
現在、中南海は非常に焦っており、株式市場の改革を更に進めていくことを強調し、皆が自信を持つべきであるとしている。しかし、問題はどうやって自信を持つかということである。民衆が投入した2万元が、数年で700元しか残っていないという状況をみたら、馬鹿でも株を買わない。
投資家遁走 中央政府に市場を支える資金なし
中共政府には、既に市場を支える資金がなくなっている。ある人は、草庵居士がほらふきで、おかしな話をしているという。では、そのおかしな話をもう一つすると、今年の年末、中国株式市場は800ポイントを割ることになる。中央政府には投入するお金がない。それはなぜか?この話には次のような根拠がある。
この根拠は誰が話したのか?項懐徳である。彼は私がサンフランシスコに来る3日前に、このような話をした。「中国の社会保障基金は金融市場で運用すべきである」。
私は、彼のこの話を聞いて不思議に思い、彼に電話してこう尋ねた。「あなた方がこう述べた意図は何でしょうか」。
彼はこう答えた。「中国を救うのです。社会保障基金をやっとのことで3000億元集めましたが、市場に投入した1000億は全て塩漬けになりました。民衆は非常に利口で、私たちが資金を投入したのを見ると、すぐに売り逃げしてしまいました。しかるに、これは民衆が生きていくためのお金であり、私は現在これを管理しています。もし、問題が起これば、13億の民衆一人一人が私に斬りかかってくるでしょう。彼らの元手、生きるための元手が失われるのです。中央がまた何を言おうが、私はもうお金を奪うようなことはできません。私は、残った2000億元を全て海外に持っていきます」。
また、彼は次のように述べている。「これは政策上のミスで、どうしようもありません。民衆の退職年金が我々のもとにあり、時期が来ても取り崩して彼らに与えることができなければ、あなたは私を民衆に対する犯罪者だと言うのではないでしょうか」。彼は、現在2000億元余りの資金を海外市場に出そうとしているのである。
以上を踏まえると、中共政府にどんな資金が残っているのだろうか。民衆の銀行預金は、皆ファンドが組まれて株式市場に投入されようとしている。政府の資金はどこにあるか。政府に資金があるというのならば、政府はなぜ国債を発行する必要があるのか。政府は資金が尽きているというのは本当である。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。