【大紀元日本6月30日】統計によると、四年間に中国株式市場で一兆四千億人民元の損失が出た。これは一株式口座当たり平均二万元の損失にあたる。中央社23日付の報道が伝えた。
上海株価指数が1100ポイントまで回復したとはいえ、中国株式市場が四年間続落したのはまぎれもない事実である。香港のあるインターネットメディアによると、中国の国内総生産額(GDP)は毎年8%以上の伸びを示しているにもかかわらず、株式市場は続落し、株価指数は四年間に50%以上も下落したという。
上海株式市場は四年前、全世界の科学技術やインターネットブームに乗り、2242ポイントのピークを迎えたが、その後は下落し続け、今年の6月6日には998ポイントと、この8年間で最低の結果となったと、アジアウィークも伝えている。
中国に七千万の株式口座があることから計算すれば、一口座あたりの損失は二万元にも及ぶ。また統計によると、中国の投資家の90%が損失を被り、平均の損失幅は53%である。
中国証券監督管理委員会(証監委)は、いわゆる「股権分置」(上場会社の株式を一般市民が保有する流通株と国有の非流通株とに分ける政策。これによって流通株と非流通株との間に権益の不均衡が生じている。)は株式市場に隠れている腫瘍の根本的問題であると認識し、長期にわたり放置された股権分置問題は市場の安定を脅かす最大の要因だとしている。そこで、今年5月9日に股権分置の改革の実験が正式に始動されたが、市場は大幅に続落するという反応を見せた。投資家は中国当局の配慮を無視したようである。