【大紀元日本7月16日】7月9日、四川省域内の成渝鉄道は洪水の影響で10時間不通になった。線路が崩れたため、重慶駅を発着する17の列車のダイヤが大幅に乱れ、千人以上の乗客が菜園ベイ(土へんに貝)駅に足止めされた。
情報によれば、8日の洪水の影響で一部の線路沿いに土砂崩れがあったが、当日は運転を再開した。しかし、9日の豪雨で成渝鉄道沿線にある30メートルの高さの崖が崩れ、約40メートルが陥没した。この崖崩れの影響で重慶と菜園ベイ駅のあいだで列車が10時間に亘り不通になった。
重慶「晨報」の報道によれば、重慶鉄道支局の者は9日深夜3時55分、成渝線の大渡口から重慶南駅の間にある洛中子建材市場の保塁が突然崩れて、大量の土砂が崩れ落ち、線路を塞いだため、成渝線が不通になった。
千人以上の乗客足止め
土砂崩れ発生後、重慶鉄道支局は列車の運行路線を変更し、重慶行きの臨時列車を運行させた。同時に菜園ベイ駅で3箇所、払い戻し及び振り替え運転を対応する臨時窓口を設けた。駅関係者は土砂崩れの発生で、貨物列車の到着が確実に遅れると話している。成渝線は不通になってから、迂回運転に切り替えられた。
成渝線が不通になってから、午後4時40分頃に、内江及び攀枝花行きの列車がようやく再開した。
重慶駅に12の払い戻し窓口を設けた
9日、重慶駅は約7000人の利用客がいた。駅側は12の臨時窓口を設け、乗客の払い戻しに対応した。
情報によれば、成渝線、川黔線と共に重慶駅を利用する襄渝線も不通になってから、多くの乗客は飛行機の利用に切り替えた。9日、重慶から北京、福州、深セン行きなどの飛行機の利用客は毎日500人あまりの増加となっている。福州行きの航空機は連日満席となり、他の都市への利用客も増えていることから、チケットの入手が困難となった。また、バス関連の交通手段においても、重慶から武漢雪のバスは9日の時点で、既に10日の切符が完売している状態である。