【大紀元日本8月22日】今年6月以来、中国内陸各地でイナゴが相次いで大量に発生した。中国海南省植物保護検疫所の新たな報告によれば、海南省におけるイナゴ発生面積は220ムー(約1467.74万ヘクタール)に達し、海南島における史上最大の被害となった。海南省の五指山市及び瓊中県を除き、残りの十六の市、県でイナゴによる被害に遭っている。
海南日報によると、イナゴ発生地域で農作物の被害は100万ムー(約666.7万ヘクタール)に達し、最も密度の高いところでは1平方メートルに350~500匹のイナゴが集まっているという。大部分の農地に植えた苗は一掃され、農民は新に種まきをしなければならない窮地に追い込まれた。被害の最も深刻な地区では3度目の種まきに追いやられたという。
調査によると、今回大量に発生したイナゴは東アジア種であるという。海南省では、8月半ばまたは下旬に大量発生のピークに達する見込み。1平方メートルに当たり、500~1000匹のイナゴが集まるという極めて高い密度になるという。
イナゴ発生の拡大について、専門家らは、ここ数十年来、海南省の住民の増加、木材の大量伐採によって、森林面積が減少し、潅木及び芝生が増え、一部の地区が熱帯原生草原の状態に変化したと分析。今回の新しいイナゴ発生区は中国大陸では今まで記載されておらず、全く新しいイナゴ発生区であるという。
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