【大紀元日本10月24日】韓国メディアが中国産食品の安全問題を暴露したため、中国当局はこのほど韓国政府に報道規制を要求したことが明らかになった。
値段が格段に安いため、韓国における中国の農産物の輸入量が年々増加し続けているが、頻繁に報道される中国食品の安全問題に、韓国人は不安を隠せない。
暴露された食品問題は主に生産過程のひどい衛生状況や、粗悪な原材料、化学添加物の過剰使用、特に健康に悪影響を及ぼす化学薬品の違法使用などである。
こうした状況の中、韓国社会は中国産食品を排除し始めた。「ソウル新聞」によると、中国当局は両国の大使館を通じ、再三にわたり抗議しつづけ、韓国政府に、メディアの「過大」報道に責任を取るよう要求したという。
韓国の「中国日報」(The Daily China)の報道では、11日にある匿名希望の韓国政府官僚が提供した情報によると、中国当局の抗議と要求に対し、韓国政府は「韓国におけるメディアと政府の関係は、中国と異なるため、政府にはメディア報道に介入することはできない。しかも、韓国国民にとって、食の安全は非常に重要な問題である」と回答したという。
中国当局は韓国政府に強い影響力をもっていることは、もはや公然の秘密だが、今回の中国当局による過度な内政干渉は、多くの韓国人に衝撃を与えた。
「中国日報」のサイトには「韓国は民主国家だ、北朝鮮や中国と同じように、政府に輿論を制御させるとは言語道断だ」「韓国政府がもし中国当局の指図通りに行動したら、即座に弾劾されるべき」と書かれ、ある朝鮮族の中国人も「中国当局による言論制御には、もううんざりだ、我慢できない」と熱い議論が交わされている。
本部がパリにある「国境なき記者団(RSF)」は20日、全世界報道の自由指数評価を発表した。167カ国の中で、韓国は第35位に対し、中国は第158位で、北朝鮮や、イランなどの独裁国家と肩を並べている。
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