東京と神戸、500万人脱党の応援呼び掛ける

2005/10/24
更新: 2005/10/24

【大紀元日本10月24日】中国共産党(以下、中共)関連組織からの脱党者数が500万人を突破したことを受けて、世界各地で脱党を応援する集会とパレードが先週末行われた。日本では、東京神戸で集会とパレードが23日に実施され、中共が崩壊寸前であることを世に訴え、さらなる脱党支援を呼び掛けた。

神戸市役所そばで開かれた集会では、四ヶ月間に100万人脱党応援集会にも参加した大矢卓志氏(兵庫県加古川市議)の呼び掛けで、冒頭、中共の迫害で亡くなった法輪功学習者らに黙祷をささげた。

 

「邪悪なものには屈しない」と呼び掛ける大矢氏

大矢氏は、不当な迫害に屈せず正義を訴える法輪功学習者の真摯な態度に感動し、金子容子さん(中国当局に一年半あまり拘束され、2004年11月に帰国)の救出や入国管理局で収監されている学習者二人の仮釈放を小泉首相に直訴するなど、救援活動を積極的に支援していることを紹介し、東西冷戦の象徴であったベルリンの壁崩壊やソ連の共産党一党独裁体制が崩壊したことを引いて、大紀元時報の連載社説「九評共産党(共産党についての九つの論評、以下、九評)の発表と脱党者数500万人はまさしく中国共産党の解体への道を切り拓いた歴史的な出来事であるとした。

 

「九評共産党」と500万脱党は中国共産党の解体への道を切り拓いた

さらに、表面的には反映しているかのように見える中国の実態に言及し、真相を伝える大紀元や新唐人テレビの報道に注目し、「『邪悪なものには屈しない』という決意でパレードにのぞもう」と呼び掛けた。

次に大紀元時報編集部を代表して、澤弘義氏が、大紀元評論部が発表した「500万脱党―新時代の到来」を引いて、中共の専制政権の終焉は歴史の必然であり、「平和と理性」を持って中共と決別しようと訴えた。

最後に、岡山県のケン立学氏(医師)が「天の道を塞いで、地獄の道を開いた」という中国の言葉を引いて、中華文化を破壊した中共の邪悪さに言及し、中共の党文化は人間を脅かすことが本質であり、89年の天安門事件や法輪功学習者への残酷な迫害・弾圧はその党文化に根ざしていると指摘した。500万人の脱党は、中共の崩壊だけでなく、50年以上にわたるその統治から中共の党文化におかされた中国民衆の「覚醒」につながるとした。

集会後、横断幕やプラカードを掲げ神戸市中をめぐり、大矢氏の掛け声で中国共産党の脱党や迫害停止を訴えた。

東京でも同時刻に豊島区南池袋公園で集会が開かれ、およそ200人がパレードに参加した。

各界からのコメントが寄せられた集会=東京

集会では大紀元時報・北島社長が挨拶した後、中共の脱党を支援する各界からのコメントが紹介された。「日本人はこの問題に関心をもち、中国人民の敵である中共政府の蛮行を看過できない-台湾研究フォーラム会長・永山英樹氏」「中国の民主・自由化は世界の利益、中国人民の利益-元内閣府副大臣・米田健三氏」「脱党者500万人は鉄の団結が必要。共産党撤廃-兵庫県加古川市議員・大矢卓志氏」など、中共の一党独裁体制を危惧譴責し“三退”を推進する運動を全面的に支援する内容が多数寄せられた。

続いて、台湾研究フォーラムの会員諸氏が、「中共の脱党を支援する皆様を衷心より尊敬致します。今回の運動はインド・故ガンジー首相の非暴力運動にも比するべきもの。共産党打倒後の中国のあり方について皆さんと考えていきたい」と述べた。

中国共産党脱党サービスセンタ代表の山田信子氏が、「すでに中共は終わろうとしており、新しい時代に入ろうとしている。中共のない新生中国によって始めて真の日中友好が実現できる。今日のパレードの目的はこれであり、日本の皆様の協力を願うものです」述べ、午後二時過ぎより集会参加者らは池袋市街を約1時間、パレードを行った。

「共産党はいらない!」と訴えるパレード参加者ら=東京

パレードでは「中共は現在、一党独裁体制の元でチベット、新疆ウィグル族、中国民主派、中朝国境地帯の脱北者等に人権弾圧を行っています」などのアナウンスが街頭宣伝車からあった後、「共産党はいらない!」等のシュプレヒコールを挙げながら行進したデモ隊が買い物などで賑わう休日市民の耳目を集めた。

この記事で述べられている見解は著者の意見であり、必ずしも大紀元の見解を反映するものではありません。