【大紀元日本11月1日】ブッシュ米大統領は31日、最高裁女性判事サンドラ・オコーナー氏の後任として、サミュエル・アルト連邦高裁判事を最高裁判事に指名したことを発表。中央社が伝えた。
ブッシュ大統領が当初指名したハリエット・マイヤーズ大統領法律顧問は議会と保守派勢力の強い反発で、27日に辞退した。
55歳のアルト判事はニュージャージー州出身で、1972年にプリンストン大学卒業後、1975年エール大学法学院の学位を取得した。弁護士の経験を持つアルト氏は1990年に前ブッシュ大統領に連邦高裁判事に任命された。
アルト氏は、最高裁判事の職責とは憲法に忠実にし、かつ公正に解釈することであり、米国民が憲法による持つべき権利を守ることであると話した。
アルト氏は91年、連邦高裁判事在職中に、妊娠中絶の際、妻が夫に知らせることを義務づけたペンシルベニア州法の条項が退けられるなか唯一異議を唱え、妊娠中絶には反対の宗教右派の考え方を持つ。