ローマ法王:同性愛者を聖職から排除

2005/11/27
更新: 2005/11/27

【大紀元日本11月27日】ローマ教皇ベネディックト16世は23日、地元の各メディアに対して、同性愛の傾向にある者はローマ・カトリック教会の聖職に仕えることを禁ずる勅令を発表した。勅令では、ごく少数の例外を除き、同性愛者、心の奥底に同性愛の傾向のある者または、同性愛文化を支持する者が聖職に就くことを禁じると記している。

AFP通信社によると、今回発表された勅令は神学院学生、聖職者の候補および現職の聖職者が対象となっている。勅令では、同性愛者は聖書では極悪と表現され、ローマ・カトリック教会においても道徳および自然法則に反する行為であると述べている。

保守派のカトリック教団体によると、1961年に同性愛者が聖職に就くことが禁じられたが、同性愛者であっても独身を貫く者の参加により、教会の内容がより豊かになると、一部の自由派カトリック教団体が主張したことで、禁令は事実上無視されていたという。

聖職者の同性愛スキャンダルで教会側が賠償金を支払ったことについては、今回の発表では触れられていない。

べネディックト16世の文集を多く手掛けたイグナティウス出版社のフェシオ氏は、今回の勅令は従来の教会の訓示とほぼ同じであり、神学院が教会の訓示を軽視してはならないことを強調したものと見ている。