【大紀元日本12月1日】中国が進める高速鉄道計画で、川崎重工業など日本企業連合6社が提供する時速300キロ級車両、60編成の「はやて」が採用された、または受注見通しになった。日本の新聞各社の報道に対して、中国鉄道部は先週その事実を否定した。しかし、川崎重工業の中国提携先・青島四方社社長秘書・魯氏はメディアに対して、同件は現在協議・調整中であることを認めた。中華工商時報が伝えた。
中国政府が総事業費10兆円超をかけて建設中の総延長1万2000キロの旅客高速鉄道網プロジェクトで、今年の10月に時速300キロ級と200キロ級の新幹線車両、計100編成800両の入札を実施した。そして、今月の胡錦涛国家主席訪独時に独シーメンス社がそのうちの一部60編成を受注していた。日本企業連合はシーメンス社に一歩先行された形となった。
中国の規定では、中国鉄道部が海外より車両を購入する場合、直接外国企業に発注することができず、中国にある外国企業の中国側提携先を通じるか、または、外国企業の技術支援を受けている中国製造企業を通じて初めて海外より車両の入札や購入を行うことができるという。
一旦、外国企業の中国側提携先が車両受発注の交渉に加わっていれば、中国鉄道部が外国企業と協議を行っていることを示している。中国鉄道部は今回、川崎重工業に対し「はやて」新幹線車両の発注は上述方法によっている。
中国鉄道部の代理機構・中国技術国際入札会社の入札グループは同件について、現在協議・調整中であると発注事実を明らかにした。