イスラエル・シャロン首相、重い脳卒中で緊急入院・手術

2006/01/05
更新: 2006/01/05

【大紀元日本1月5日】イスラエル首相府によると、シャロン首相(77)が4日、同国南部にある自宅で体調不良を訴え、エルサレムの病院に緊急入院した。BBC放送によると、首相は脳出血による重い脳卒中と診断されたため、医師団が直ちに全身麻酔を施し、緊急手術に取りかかった。

首相は昨年12月中旬にも軽い脳卒中で入院したばかりで、5日には簡単な心臓手術をする予定だった。再び健康問題が浮上したことで、首相の政治生命は大きな危機に陥った。オルメルト首相代理が首相代行に就いた。

ロイター通信は5日、イスラエル政府高官筋の話として、首相が脳出血から回復しないかもしれないと伝えた。昨年9月にガザ地区撤退を完了させ、米国をはじめとする国際社会から称賛を浴びたシャロン首相の今後の容体次第で、パレスチナ自治政府との和平交渉の行方や、3月に総選挙を控えたイスラエル政局にも大きな影響が出ることが予想される。

最新の世論調査では、首相が昨年十一月に右派「リクード」を離党して結成した新党「カディマ」は、首相の健康問題にもかかわらず、総選挙の予測で半数近くを占める好調を示していた。

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