中共のパンダ贈呈、台湾、受け入れ消極的

2006/01/11
更新: 2006/01/11

【大紀元日本1月11日】中共が台湾にパンダを贈呈することについて、陳水扁台湾総統は7日、パンダの贈呈は中共の台湾に対する統一工作であると批判した。また、謝長廷(シェ・チァン・ティン)台湾行政院長は9日、ワシントン条約を遵守するとし、「パンダは台湾に来る可能性は低い」と示した。

謝行政院長はメディアに対して、ワシントン条約に基づいてパンダを台湾に送る場合、輸出国および輸入国の双方が署名する証明書が必要であるとし、中共は2つの国ということは受け入れないであろうし、台湾もそれには妥協しないと示した。また、多くの環境保護団体および動物愛護団体から、パンダは台湾の気候環境に適するか否かの質疑があったと述べた。

実際、台湾の動物保護団体は、世界各地からの動物がおりに閉じ込められる行為は、すでに虐待行為であるとし、生息地での保護を呼びかけ、パンダの受け入れに反対した。

馬英九(マー・イン・ジュウ)国民党党首は、パンダが台湾に来る場合必ず正規ルートに沿うべきであると強調し、中華民国・農業委員会の審査手続きを経て、ワシントン条約と符合すべきだと示した。

台湾外交部・高英茂(ガウ・イン・ジェン)政務次官は、中共がパンダを贈るなどのやり方はすべて、台湾政府を僭越する行為であると指摘し、台湾政府は駐台湾各国大使館に向け、環境保護、専門問題および法律などの角度により立証し、国際社会に対して説明を行うと示した。