米人権活動家、コレッタ・キング夫人が逝去

2006/02/08
更新: 2006/02/08

公民権運動活動家・故コレッタ・スコット・キングさん(Coretta Scott King)の葬儀が2月7日、米ジョージア州リソニアで執り行われ、大勢の弔問客が参列した。キングさんは1968年に暗殺された米国公民権運動指導者マーティン・ルーサー・キング牧師(Martin Luther King Jr.)の未亡人で、キング牧師亡き後は遺志を継いで、先頭に立ち公民権運動を続けた。夫人は1月31日死去、78歳で公民権運動に捧げた生涯の幕を閉じた。

葬儀はキング夫人の末娘バーニス(Bernice King)さんが務める教会で行われ、約1万人の弔問客が訪れ、最後の別れを告げた。ブッシュ大統領や、クリントン、カーター、ブッシュ元大統領らをはじめ、政治家、公民権運動の著名な指導者たちも参列した。

ブッシュ大統領は、夫人はキング牧師の遺志を継承しただけではなく、自ら功績を作り上げたと別れの挨拶をした。

カーター元大統領は、ハリケーンカトリーナの襲撃中に、最も深刻な被害を受けた人々を見れば、米国人はまだ完全に平等でないことがわかると述べた。

クリントン元大統領は、ご主人が暗殺されたことに動じることなく、あえて勇敢に公民権運動の最前線に立ったキング夫人を高く評価した。