【大紀元日本2月23日】中国河南省文物管理局はこのほど、同省黄県梁庄鎮三楊庄の南に位置する黄河旧道から、前漢時代(紀元前202年~紀元8年)後期の農村遺跡を発掘したと発表。同遺跡の規模はイタリアのポンペイ遺跡に匹敵するほど大きいという。
新華ネットによると、同遺跡は2年近くの発掘により、7箇所の庭付き農家が発見され、その内の4軒の庭より屋根瓦、壁、井戸、池、田んぼ、樹木等の遺跡が発掘され、当時の生産および生活状況が伺える。
文物管理局は、同遺跡は2000年前に黄河の氾濫により、村ごとが土砂に埋もれ当時のまま保たれたと分析した。また、石器、陶器、鉄器等も残され、当時の社会および家庭生活、生産状況の復元に役立つ実物であると示した。
遺跡の中に、建築中の家屋が突如の洪水で、未使用の板瓦が畳まれており、土をかき混ぜるたらいや建築廃棄物など、未完成の建築物がそのまま残されている。考古学者らは、これまでの考古学では珍しいものであると示した。
中国考古学会理事長・徐苹方氏は、これまで前漢時代の農村について明解な文献はなかったと示し、考古学者らは同遺跡の発見を驚嘆したという。
また、遺跡の中からこれまでになかった、耕作中の大きい耕地も発掘された。専門家らは、同発見は中国農学歴史を変える可能性が大きいと示した。
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